大阪三大夏祭り”愛染祭”

愛染祭は大阪三大夏祭りの一つで、大阪の夏を代表する無病息災を祈るお祭りです。

聖徳太子の意向を受け継いだ夏祭り

愛染祭は593年に聖徳太子によって建立された勝鬘院にて行われます。
聖徳太子の苦しみ、悲しみを抱く人々を救済したいという意向を受け継いだ夏祭りでもあります。
今では1400年もの歴史を持つ日本最古の夏祭りとして知られています。
また平成27年大阪市指定無形民俗文化財にも登録されるほど伝統があります。

愛染明王は縁結びの神様

本尊の愛染明王はお正月とお祭りの期間のみ見ることが出来、縁結びの神様として多くの女性達が御利益を求め、参拝に訪れます。
このように多くの人々から愛され、親しまれている場所でもあるのですね。

選ばれた12人の「愛染娘」

期間は毎年6月30日~7月2日の3日間行われています。
大阪での夏祭りの始まりとされ、この日から浴衣を着始めます。そのことから「浴衣まつり」の愛称でも親しまれています。

このお祭りを盛り上げるのは、一般公募にて選ばれた12人の「愛染娘」です。浴衣を纏っている愛染娘は、祭の中心となって様々な活動を行います。
この愛染娘の条件は、お祭りに参加したい意気込みがあることと3日間PR活動に参加できる人であれば、誰でも応募可能です。
愛染祭はあべのキューズモールにて出発式を行い、その後パレードが始まります。
そして目的地である愛染堂に到着するという流れです。
その日の夕方には浴衣でお祭りに参加すると、先着順で愛染娘から「ラブブレス」と呼ばれるブレスレットがもらえます。このブレスレットは、貴重なお土産になること間違いなしですね。

その他にフラダンスや地車囃子などの演芸大会も3日間かけて行われます。

最も盛り上がる 宝恵かごパレード

これら多くの行事の中で最も盛り上がる催しがあります。
それは宝恵かごパレードです。
このパレードは、江戸年号の「宝永」に因んだ宝恵駕篭に愛染娘を乗せて、天王寺駅から勝鬘院までのおよそ1.5㎞会場を練り歩きます。これが大きな見どころとなっています。
威勢の良い「愛染さんじゃ、宝恵かご!」という声と共に、愛染堂の本堂前でがご上げされます。
この瞬間が祭の中で最も盛り上がる瞬間です。

非常に盛り上がるパレードは、他のお祭りでは見ることが出来ない為、とても珍しいです。

祭の2日目には、ミス愛染娘を決めるコンテストが開催され、一発芸も見ることが出来ます。

「愛染ぱらぱら」のジンクス

この祭りの期間中はよく小雨が降り、通称「愛染ぱらぱら」と呼ばれています。
お参りの行き帰りの道中にこの現象に合うと、2人は結ばれると言われています。
折角お祭りに行くなら、好きな人と浴衣を着て参加するのがいいですね。

屋台は300店ほど

このお祭りが行われている愛染堂勝鬘院は、大阪府大阪市天王寺区にあり、JR天王寺駅から徒歩15分です。又は地下鉄谷町線四天王寺前夕陽丘駅前より徒歩3分です。
これなら浴衣を着ても苦労せずに目的地までたどり着くことが出来ますね。

屋台はこの「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅を出てすぐの辺りから、愛染堂勝鬘院までの道に300店ほど出店します。
定番の焼きそばやたこやき、から揚げ、玉子せんべいなど多くの食べ物を食べれらます。こんなに数多くのお店が出店するなんて、さすが有名なお祭り。何を食べようか迷ってしまいそうになりますね。

22時頃まで

お祭りの終了時間は22時ごろである為、屋台も同じくらいの時間まで営業しています。
日本最古の夏祭りである愛染祭ですが夏の訪れを知らせる祭りとして、多くの人々から親しまれています。

日本の伝統的なお祭りであるため、一度は訪れてみてはいかがでしょうか。
その際は意中の人と浴衣を着て、お祭りに参加する事をおすすめします。

日本の貴重な文化に触れることが出来、歴史を感じられる祭りにもなるのではないでしょうか。
是非参加してみてください。

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