小さい頃に、近くの神社で毎年行われる小さなお祭りに行った思い出がある人もたくさんいるのではないでしょうか。日本には本当にたくさんのお祭りがあって、こういった規模が小さいものから毎年桟敷席が設けられるぐらい大々的に行われるものまでさまざまですよね。それに地域によってビックリするようなものまであるから、奥が深いと言いましょうか。
奇祭のひとつ ”七日堂裸詣”
さて、そんなお祭りの中には、「奇祭」と呼ばれるものも少なくはないということをご存知ですか。読んで字の如く、これってちょっと変わった祭りという意味ですよね。そんな奇祭のひとつとして数えられているのが、福島県の七日堂裸詣です。このお祭りは、福島県は河沼郡柳津町という町で行われますが、毎年年明けの1月7日の夜の8時半に行われるというものです。下帯姿の男性が、境内にゴ-ンと鐘が鳴り響くとともに、福満虚空蔵菩薩圓蔵寺を目指して駆け上がります。1月の東北地方の寒さと言ったらハンパないですよね。しかも夜の8時半にフンドシ一丁だなんて、考えただけでも震え上がりそうです。
でも、びっくりはそれだけではありません。何とこの裸の男性たちは、圓蔵寺の本堂の中に入ると本堂に吊り下げられている麻縄によじ登って行くのです。その長さ、4メ-トル80センチ!もちろん縄をよじ登る前には手水鉢で身を清めることを忘れてはいけません。
via www.sankei.com
何と言うか、真冬に裸で縄昇り。これだけをクロ-ズアップすると、「そんな聞いているだけでも卒倒しそうな祭りに参加者なんかいないだろう」と思うのも無理はありませんが、何とこの七日堂裸詣はもう1000年以上も続いている筋金入りの奇祭なのです。
日本全国から参加したいという男性であれば参加が可能だという
そしてさらなる特徴は、この祭りは地域の男性だけでなく日本全国から参加したいという男性ならば参加が可能だという何とも門戸が開かれている奇祭と言えましょうか。一般的に奇祭というイメ-ジは、何やら秘密めいていて地域限定で、ヨソ者は見るだけなら許すといった雰囲気を醸し出しているものですが、この祭り」には「はいはい、みなさん、一緒にやりましょう」的な明るさがありますよね。
地域限定でないのはなぜ?
実はこの七日堂裸詣には伝説があるのです。昔、この土地が不作や飢饉に悩まされていた時川底に棲む龍神から如意宝珠を借りることで難を逃れたものの、数年後の1月7日に龍神が貸した如意宝珠を取り返しに現れたため、男達は何とか渡すまいと一致団結して必死に騒ぎ立て、ついには龍神を追い返すことに成功したという内容です。このお祭りはその伝説の名残で、今でも1月7日になると男達が裸で「わっしょい、わっしょい」と大きな掛け声をかけながら、大鰐口と呼ばれるこの太い綱をよじ登るのだそうです。そして綱を登ることで1年間の無病息災が約束されるとされています。
なるほど、一致団結といったところから全国の男性の参加が可能というのもわかる気がしますよね。実際、真冬の修行のようなこの行事に、参加したいという男性は少なくないそうです。有名な日本の奇祭にギャラリ-ではなく実際に参加出来るのですから、これは滅多にない機会とも言えますよね。
なるほど、一致団結といったところから全国の男性の参加が可能というのもわかる気がしますよね。実際、真冬の修行のようなこの行事に、参加したいという男性は少なくないそうです。有名な日本の奇祭にギャラリ-ではなく実際に参加出来るのですから、これは滅多にない機会とも言えますよね。
via www.tif.ne.jp
地域グルメの”こづゆ”や”粟まんじゅう”も
それに、開催場の近くではこの地域のグルメでもある「こづゆ」やアツアツの粟まんじゅうを無料で振舞ってくれるなどお祭りムードが漂っています。中にはまだ小学生ぐらいの男の子の参加者もいるのですから、大人だって余計気合が入りますよね。
大綱を登って行く時の一体感はなんとも言えない快感だと言います。この達成感に味をしめて、毎年遠くから参加する人もいるくらいなのです。近くで観ているだけでは物足りない、どうせなら自分も祭りの主役をはってみたいと思う男性は、是非一度七日堂裸詣を体験してみてはいかがでしょうか。
大綱を登って行く時の一体感はなんとも言えない快感だと言います。この達成感に味をしめて、毎年遠くから参加する人もいるくらいなのです。近くで観ているだけでは物足りない、どうせなら自分も祭りの主役をはってみたいと思う男性は、是非一度七日堂裸詣を体験してみてはいかがでしょうか。