雪まつり

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さっぽろ雪まつりの歴史

毎年札幌市の中心部である大通公園で行われるさっぽろ雪まつりには、北海道だけでなく日本全国、世界中から多くの人が駆けつけて様々な雪像を見ては、ダイナミックな姿に感動を覚えます。さっぽろ雪まつりの歴史は1950年まで遡ります。元々の始まりは札幌の中学生や高校生たちが大通公園に雪像を置いたことでした。雪像を置くだけでなく、雪合戦を行うなど1つのお祭りとして始まり、結果的にたくさんの人を集めて予想外の大成功をおさめます。これがきっかけとなり、冬のイベントといえばさっぽろ雪まつりと言われることになります。

全国レベルで知れ渡ることになった理由はスケールの大きさです。高さが15メートルにも及ぶ雪像が作られたり、北海道にいる自衛隊が参加してびっくりするような雪像を完成させたりするだけでなく、記念となった第10回の開催では多くの市民が制作に参加したことで全国的に知られる存在となりました。途中、オイルショックや雪不足、温暖化の影響などで開催の危機を迎えた時期もありましたが、国際的な名物のお祭りとして様々な国々の雪像が登場するなど世界中で知られるお祭りになるなど、多くの人手に支えられたイベントでもあります。

雪まつり会場は3つ

さっぽろ雪まつりは3つの会場で行われ、大通公園が舞台となる大通会場、すすきの会場、札幌市のスポーツ交流施設で行われるつどーむ会場の3つです。つどーむ会場では先行的にスタートし、10日前後の日程で行われます。雪像の数は全体で200程度に及び、そのうちの過半数は大通公園に設置されることになっています。さっぽろ雪まつりに向けた準備は年明けから始まります。雪像制作のために実に3万トンの雪が必要になり、これを札幌市やその周辺で確保しなければなりません。このため、正月三が日が終わった直後にはもう準備がスタートします。

手分けして雪を運び入れたら最初に土台固めを行います。この土台を固める作業が非常に重要であり、開催中ダイナミックな姿を最後まで見せるためには必要不可欠です。そのためにちょっとしたアパート以上の高さまで雪を積む必要があります。雪を積む作業で相当な時間が必要になり、それから荒削りを行います。ここで事前に考えたイメージに近づけていきますが、この際に化粧雪というものが欠かせません。雪像を綺麗に見せるためのものであり、これが雪像にたくさんつき始めれば、いよいよ完成という段階にまで進むことになります。

ボランティアとして参加もできる

これらの雪像制作にボランティアとして参加することも可能です。活動期間は2週間程度あり、午前の部、午後の部m夜間の部が用意されています。すべての日程や時間帯で参加しなければならないわけではなく、期間中2回以上の参加が出来そうな人が対象です。外国人の方も普段の会話に困らない程度であれば参加できますが、定員が限られており抽選になります。初めて参加する場合でも初心者技術講習会というものが行われ、ノミの使い方などをレクチャーされます。作業に必要な道具の一部も用意されるので、そのあたりも安心です。

市民たちで作り上げるお祭りであり、それでいて自衛隊など様々な団体も協力することで成立することから、日本を代表するお祭りであることは間違いありません。毎年行われる国際雪像コンクールではタイやマカオ、香港など本来雪が降るイメージにはない国や地域の人が優勝や準優勝をするなど、国際色豊かなお祭りであることも事実です。200万人以上が毎年参加し、夜にライトアップされる姿もとてもロマンチックです。暗いムードを打破するために行われたさっぽろ雪まつりは北海道を代表する世界的なお祭りにまで成長し、多くの人を向か入れる存在です。

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